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BにHAPPY BIRTHDAY !! 後編

誕祭無事に終了!
参加されたみなさま、お疲れ様でした!いや~、楽しかった!!!昨日の絵チャなんてもう朝の5時半までやってましたからね!マジっすか!大真面目ですよ。至福でした。
それにしても、もう来年の話が出てるとか…LやB好きなら当然ですよねわかります。


さてさて、ついB誕祝いの妄想文を無茶設定にしてしまったため、まさかの前後編になってしまいました…今日はその後編のアップです。
前編読んでくださった方、ありがとうございました!お待たせいたしました!
それでは続きを読むところでどんぞ~。


※お久しぶり、流河旱樹と黒猫の物語です。
※らぶらぶすぎるので、苦手な方はお読みにならないで下さい。
※後編です。



☆前回のあらすじ☆
実はお誕生日だった日に、猫から人間に姿を変えた黒猫くん。あまりに唐突な展開に飼い主の流河は戸惑いつつも、男に惹かれていく。の、かも?



ある夜、目が覚めて、目の前にいたのは見知らぬ男。
けれどその男は、確かに「彼」の目をしていた。


「………」

あの後、夜中だったこともあって、私たちはそのまま再び眠りについた。
眠るまでに、あっという間に空になりそうだったジャムの瓶を食べすぎだと取り上げたりしてひと騒動あったが、それすらも男が「彼と同じくジャム好き」だということを裏付ける要因になった。

「…なんというか…」

それでも、まだ半信半疑というところだった。
彼を信じていないわけではないが、何せ夜中のことだ。夢だということも考えられる。
そういうわけで、私は再び布団へ。彼は、さすがにカゴの中に詰め込むわけにもいかないので、座布団を連ねてその上で寝るように言った。彼は、眠くないと言ってしばらくぐずっていたが、私が無視し続けていると、ようやく大人しく座布団の上に丸くなったようだった。
誰かが隣で寝てるだなんて子供の時以来経験がない私は、結局よく眠れなかったのだが。

「………余計に暑苦しい…」

明け方近くになって、ようやく一眠りできた。
そして、目が覚めたら、彼が私の布団に入り込んだ上、胸元に密着するようにして眠っていたのに気がついたのだった。


「どうしてたたき起こすんですか?!猫の時には入れてくれていたのに…」

部屋の隅でぶつぶつと文句を言う彼を尻目に、黙々と布団を上げながら、私は心臓がまた不可解な音を立て続けているのを聞いていた。



「さて、今後のことですが」

ジャムと菓子パンという朝食を済ませた後、私は目の前でしきりに手を舐めてはごしごしと顔を洗っている彼に向かって切り出した。

「どうして人間になったのかわからない…ということは、元に戻れるかどうかもわからないんですね?」

「いえ、それはわかります。おそらく、今日一日だけです」

「…なぜ」

「理由はわかりませんが、そんな感じがするんです。…力の残量とでも言いましょうか。多分、もう一度寝て目覚めた時には、私は猫に戻っているでしょうね」

理屈がよく解らないが、これほどはっきり言うのだから、その可能性は高いということだろう。
ならば、今日一日を無事に過ごせれば問題ない。
丁度、大学は休校だし、外出の用もありはしない。後は、とても「普通」とは言えない猫耳と猫しっぽをくっつけたままの彼が外へ出て行かないように気をつけていればいい。

「わかりました。それでは、今日は私と一緒に大人しくしていて下さいね」

すると、彼の目がきょとんとしてこちらを見た後、いかにも悪巧みしてそうにニヤリと細められた。
まるで、美味そうな獲物を目の前にした時の猫のように。



「本当に行くんですか?!」

「行きますよもちろんです。こんなチャンス二度となさそうですからね♪」

玄関のドアがカチャリと閉められる。
奇跡的に晴れた空から降り注ぐ陽光を浴びた彼は、サイズの大きいジーンズの中に尻尾を押し込め、頭には耳を隠すための白いタオルを巻いていた。足元は、私のサンダルだ。

「さぁ、行きましょう!」

一緒に散歩に行くのは初めてではないが、どうやらこうして私と並んで歩きたかったらしい。
休日のゆったりとした時間が流れる街中を、私たちは新鮮な気持ちでのんびり歩いていった。
懸念していた、奇妙な行動を取るとか、騒ぎを起すなどということもなく、彼は至って普通の人間のように散歩を楽しんでいた。賢い猫なのだ。
彼は、終始機嫌が良さそうな横顔を見せている。

…こうして見ると、なかなかの二枚目っぷりですね。
ん?もしかして、背も私より高いのでは………ちょっと、いや、結構ショックが…。

突然、彼に右手を掴まれた。

「わっ」


ドクン


「……だめ、ですか?」

そう伺う彼は、さっきまでの横顔とは別人のように、真剣な顔をしていた。
暖かい彼の手。覚えている、彼の毛皮の下の体温。
けれど、私の手を掴むそれは、見た事のない大きな手だった。

心臓の音が煩い。

「だめ、じゃ、ないですけど…」

「けど?」

煩い。

「………」

うるさい。

「ん?」







「繋ぎ方、こうじゃなくて、こう、ですよ」

私は、ただ私の手首を掴んだだけだった彼の手を解き、正しく繋ぎなおした。
手のひらが触れ合ったところから発火しそうだった。
そうして、私は正しく機能しなくなった。どこを歩いていても、隣にいる彼が発する声や色や熱しか感じることが出来なくなった。
行き先すらも見失って、いつも行く公園にすら辿り着けず、私たちは早々に家に帰った。



帰宅してからも、無気力に寝転がっているだけの私を、彼はただただ無言で心配していたようだった。
気配では、ウロウロと歩き回っては、時折背を向けた私の顔を覗き込んだりしていたようだが、触れてきたり話しかけてきたりはせず、いつもの座布団の上に座り込んで私が起きるのを待っているのだった。
それは、私にとって有難くもあり、少し寂しくもあった。
それももうどうでもいい。
明日になれば、全ては日常に戻るだろう。彼も猫の姿に戻るだろう。そうなれば、この胸の痛みも切ない疼きも、煩わしい感情は一切なくなるだろう。
それを待つだけでいい。何もせずに。

そう決めてひたすら目を閉じていると、背後からおずおずとした彼の声が聞こえてきた。

「ごめんなさい…」

「…何がですか」

「だって、怒ってますよね」

「…怒ってませんけど。どうしたんですか?急に」

「………」

返事がないので、仕方なく起き上がって振り向くと、彼の耳と尻尾はしょんぼりと垂れていた。

「どうしたんです」

「…私が、人間になったこととか…その…手を繋いだこととか…困らせたんですよね。だから、ごめんなさい…」

最後の方は、俯いてしまって聞き取りにくくなってしまっていた。

ごめんなさい?

私は彼の言葉にハッとし、自分の馬鹿さ加減にようやく気付いた。

「……そんなことありませんよ」

手招いてやると、耳と尻尾がすぐさま反応してピンとなった。
それでも、まだ目だけは恐々といった感じで、のろのろと四つん這いになって私のところへやってくる。
数時間ぶりに近くで見る彼は、人間と言うよりはやはり猫に近かった。
座りなおし、手のひらで膝の上を示すと、もうすっかり顔を輝かせ頭を乗せてきた。そして、撫でてくれと言わんばかりに、赤い目をキラキラさせて、こちらを見上げてくる…。

「楽しかったですね」

語りかけながら頭を撫でると、ゴロゴロと幸せそうな音が聞こえてくる。

私は、何をうじうじと悩んでいたのだろう。
彼は、猫だ。
人間ではない。
悪戯好きで、寝ぼすけで、ジャムが好きで、私のことが大好きな…私の可愛い、黒猫だ。

彼の目がとろんとしてくる。本格的に寝入りそうだ。もう、時間なのだろう。

「そういえば、まだ言ってませんでしたね。あなた、とってもカッコイイですよ。人間の世界でも、さぞかしモテることでしょうねぇ」

すると、閉じかかっていた彼の瞼が、すっと持ち上げられた。
見ている間に、彼は気力を振り絞るようにして、のっそりと上半身を持ち上げた。
ほぼ同じ体格の上猫背の私たちは、同じ目線で至近距離で向かい合う形になり、
私は、彼に抱き締められた。



「ずっと…」



『ずっと、こうしたかった…』





そうして、彼から発せられた淡い光がだんだんと強くなり、平衡感覚を失いながら、私と彼はその光に包まれていった。





『にゃ~お』

気がついたら、背中から倒れこんだ私の腹に真っ赤な目の黒猫が乗っていて、顔を覗き込んでいたのだった。









今でも私は時々、人間の「彼」の夢を見る。



おしまい。

| B誕 | 23:50 | comments:6 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

 ガロアリルです。
 
 あぁ……片思い同士の両想いですね。もどかしいとも思いますが。
 
 ただ単に甘くラブラブなお話よりも、こういう静かに浸透するようなお話の方が好きなのかもしれません。
 ただ、浸透するという表現通りというか、感想をうまく形に出来ないのですよね私。
 なので、一言だけ。
 
 「2人のその想い、願わくば永遠に」
 
 それでは

| ガロアリル | 2009/06/15 00:10 | URL | ≫ EDIT

☆拍手のお返事です☆

>>きくちゃんへ
きくちゃん、こんばんは!そうか、そういうことなんですね、わかりました。
猫Bお持ち帰りいただきました~!はい、ありがとうございます!あ、あら?ご主人もお持ち帰りとなると…今頃彼らはきくちゃん家でのんびり暮らしているのかもww

| 夜崎 | 2009/06/17 20:21 | URL | ≫ EDIT

☆拍手のお返事です☆

>>まあむたんへ
泣いてますね、泣いちゃってますね。ううう…しあわせにおなりよ~!ありがとうございましたにゃーーーん!

| 夜崎 | 2009/06/17 20:23 | URL | ≫ EDIT

☆拍手のお返事です☆

>>若子さんへ
ううっ…そして私はあなたのコメントに泣いたわっ!
輪廻輪廻なのですよ~。何度だって彼はきっと帰ってくるよ。
だって、ご主人ったら私以外に友達いないんですよ?いい大人だってのに、人付き合いなんてまるでなってないし…私がずっと最期まで一緒にいてあげるしかないでしょう?
みたいな。
あえて、人間同士でなく始めてみたこの話だけど、いきつくところは一緒なわけで…このふたりはそうなんだなぁと、改めて思ったのでした。(涙目)

| 夜崎 | 2009/06/17 20:31 | URL | ≫ EDIT

☆拍手のお返事です☆

>>呪音ちゃんへ
うああああ…うわあああああああああん!!!!!(大絶叫大会なのか?)
ありがとうございますッ!
一方が猫だという、ちょっと変わったLB話だったけど、やはり最後にはラブラブになって最期までずっと一緒にいるんだと思ったら、書きながら泣けて仕方なかったです。画面見えなくてねぇ…。←
改めて、このふたりには年齢性別はおろか、種族とかそういうものも関係ないのだなぁと思いました。
L大好きB大好き猫大好きユウちゃんあいしてるっ!

| 夜崎 | 2009/06/17 20:40 | URL | ≫ EDIT

ガロアリルさんへ

前後編ともコメントいただきまして、ありがとうございます。
自分で書いといてなんですけど、この恋切ないですよ~!そう、片思い同士の両思いですからね。仕方ないんですけどね。
でも、別に結ばれなくても支障はないわけで。ずっと一緒にいることに意味があるんですよね~。

はい、その願い確かに聞きました。
永遠に幸せにしてみせますよ。

| 夜崎 | 2009/06/17 21:52 | URL | ≫ EDIT















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