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妄想劇場 我が家のお鍋・前編

連休が…連休が終わっちゃったよ…。
しょんぼり。

いや、いつまでもそんなことで気落ちしてはいられません。オンとオフは切り替える!仕事があるから休みがある!というわけで、無理やり前向きになって、明日からまた寒い道のりをえんやこらと会社まで辿りたいと思います。寒がりですみません。
なんとか、この連休を有意義に使うことができたと思います。今日なんて、ずっとシトシト雨で寒かったもんですから、引きこもって作業ばっかりしてました。色々お待たせしてしまって、申し訳ありません。もうひと踏ん張りだぜ、私!ファイトファイト、オー!

で、本日は夕飯の鍋を食べている時に突発的に妄想文を思いついたので、おりゃーっ!と殴り書いてみたいと思います。んが、さすがは殴り書きクオリティ!気力が続かず前後編に分かれてしまいました!
なので、今日は前編、明日は後編をお届けしたいと思います。続きを読むところにありますので、注意書きをご覧になってからお進み下さいませ。
が出てくればいいだけのオリジナル話です(笑)

・パラレル設定。Lがしがない大学生(流河旱樹)です。
・夜神月が出ています。注意!←
・まさかの猫視点(流河の飼い猫)


それでは、どうぞ。


<妄想文設定>
・流河旱樹(L)は東応大学に通う学生。一人暮らし。
・猫を一匹飼っている。黒猫オス4歳。
・実家におじいちゃんひとり。
・薄情な友達→夜神月



『我が家の鍋』

私の主人の話をすると、一言で言えば変わり者だ。
どこがどう変わっているのかと聞かれたら、それも一言で答えられる。すべてにおいて変わっているのだ。それについては、猫の私から見ても、私の猫仲間から見ても、主人の周りの人間から見てもそうらしいので、確たる事実と言える。
例をひとつ挙げると、暑さ寒さに鈍感だ。今の時期、外の人間はみんな厚手のコートを着用し、暖かそうなふわふわしたもので部分的に肌を守っているのに、私の主人ときたら白いシャツの上に薄っぺらいパーカー一枚、しかも裸足にスニーカーで、長時間外を歩き回っても平気だ。風邪を引いたって私は看病してやれないのに。ついでに言えば、そういう緊急時に駆けつけてくれる彼女もいやしない。
遠い遠い実家に、じいさんがひとりいるらしい。
「大学」というところに通ってはいるが、友達ひとり連れてきたことはない。
この安アパートの部屋に主人以外の何かがやってきたのは、私が始めてだと思う。嵐の日に、ただ雨宿りしていただけの私を迷い猫と勘違いして、無理やり部屋に連れ込んだ時以来のことだけど。
だが今夜、その不可侵が破られることになる。


「どうぞ、上がって下さい」

うとうとしていた私は、聞いたこともない嬉しそうな主人の声で目を覚ました。誰の声かと思ったのだ。だが、目を開けて狭い玄関で靴を脱いでいる人間の顔を見れば、やはりそれは私の主人だった。ただ、いやに嬉しそうな顔をしていた。基本、主人は目の大きさばかりが目立つ青白い無表情なんだが、私にはその僅かな違いがわかった。
よく見れば、主人の後ろにもうひとり人間がいた。当然だが、始めてみる顔だ。明るい髪と目の色をして整った顔立ちだが、どこか作ったような笑顔を浮かべた男だった。

「へぇ、結構綺麗にしてるんだね」

「物を少なくするようにしてるんです。私はすぐ散らかしますから…ああ、どうぞ適当に座って下さい」

そんな会話をしながら、主人と男がこっちにやってくる。ふーん、ついに友達ができたのか。それにしても、気持ち悪いくらいにテンションが高い。好物のチョコレートを買って帰ってきた時のように、そわそわとしている。そんなに友達がこの部屋に来たことが嬉しいのだろうか…。

「夜神くん、コーヒーでいいですか?」

スーパーの買い物袋を提げた主人が、台所に向かいながらそんなことを聞いている。待て待て、私の食事はまだなのか?もう、時間はとっくに過ぎてるというのに?というか、帰ってきてから一度も私のこと見ないじゃないか。声もかけてこないし。
何だか無性に腹が立ったので、私は寝そべっていたカーペットの上に立ち上がり、サッと部屋を横切ろうとした。すると、胡坐をかいて座っていた友達の男が、わっと短く叫んだ。

「どうしました?」

「あ、いや…猫、飼ってたんだね。急に出てきたから驚いたんだ」

「ああ、すみません、驚かせて…猫はお嫌いですか?」

「そんなことないよ」

だが、そう言って爽やかに笑った男は、主人が台所に引っ込んだ後、私の事をさも鬱陶しそうに見下げた。ははーん、そういう奴なのか。外面だけの男。どうやら、この友達関係は長続きしなさそうだ。
主人は確かに人付き合いに疎い。だが、馬鹿ではない。
男を無視して台所に入ると、主人はコーヒーのカップの横に「鍋」の「材料」を並べていた。スーパーで買ってきたのは、どうやらこれらしい。ということは、これからあのいけ好かない男と夕飯に鍋でもつつこうというのか。
裸足の足に擦り寄ると、ようやく主人は私の存在を思い出したようだ。

「すみません、お腹空きましたよね。今、あげますからね」

頭上から優しい声が降る。暖かい指先が、私の額を少し触る。私は、とりあえずそれに満足し、主人がコーヒーを運んでいくのを見送った。台所と一間を仕切るガラス戸の向こうで、弾んだ声が聞こえる。やはり、これから一緒に「鍋」を食べるらしい。会話の感じでは、まだそれほど親しくない仲のように思えた。それなら…

「すぐできますから」

それなら、早く気付いてくれることを祈るばかりだ。自分の友達の「外面」に。
嬉しそうな声でそう言いながら台所に戻ってきた主人に、私は到底忠告することなどできなかった。まぁ、私は猫なので話が通じるわけはないのだが。
今夜は、一緒に「鍋」を食べればいい。
同じ鍋の中身を食べれば、何かがわかるかもしれないし、変わるかもしれない。
どのみち、私はあなたの側にずっといるのだから。
そう気楽に構えつつ、私は自分の食事皿の前に腰を下ろし、主人が缶詰を開ける音を聞いたのだった。



つづく!

| Lと過ごす日々 | 23:11 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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