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ハロウィン物語「おかしをもらいに」

今日は、ある方ぴょんとデートしてきました。
そうしたら、ある方ぴょんの計らいで、もれなくある方ちゅんも参加してくれることになりました。
大阪駅南口でサプライズに笑い続ける女がひとり…!!!

萌えと幸せをありがとう!

詳細は明日お届けできればと思います。レポが長くなるのか短くなるのか…それは色んなアレ次第(アバウトすぎる)とりあえず、今日は事前に記事を用意していたものの、今の今まで管理画面に入れないというアクシデントがありましたので、このままアップさせて頂きます!泣くかと思ったよ!ぐすん!

以下、続きを読むところにハロウィンな小話収録。






☆☆☆

「おかしをもらいに」


赤や黄色の枯葉に覆われた山の谷を、こぎつねのエルがとっととっとと走り下りていきます。今日は、エルにとって一年で一番楽しい日なのです。エルが目指しているのは、山のふもとの小さな町。その町は、山の上からもわかるほど、ハロウィンの飾り付けで賑わっていました。
去年、この思い付きをエルがおじいさんきつねのワタリに話した時、ワタリはたいそう心配したものです。まだこぎつねのエルが町の中に行くなんて…、と。けれど、心配で町の入り口まで迎えにきたワタリの元に駆け寄ってきたエルは、腕いっぱいに「戦利品」を抱えていて、それは得意そうにニッと笑ったのでした。

IMG_000365.jpg
行きは得意の四本足で、帰りは前足がふさがってるから二本足。
町の中では、当然二本足で歩かなくては。
ワタリと一緒に練習したから、去年みたいにもう転ばずに歩けます。
かぼちゃのクッキーが食べたいです。優しいおばあさんがくれたキャンディー、今年もくれるでしょうか…


町につく頃には、辺りはすっかり暗くなっていました。ちょうどいい時間です。カボチャのランタンが町中のあらゆるところに灯り、小さなおばけや妖精の仮装をした子供たちが、大騒ぎしながら縦横無尽に駆け回っています。
エルはいったん、町の入り口で深呼吸してから、小さな後足だけで器用に立ち上がりました。そのまま、しっぽでバランスを取りながら、よちよちと町の中に入って行きます。
すると、駆け回っていた子供たちの何人かがエルに気付きました。

「あ!きつねの子!」

エルはどきっとしましたが、駆け寄ってきた子供たちはみんな物珍しそうにエルのふわふわのしっぽや三角の耳を見るだけで、何も言いませんでした。

「本物みたい!いいなー」
「ねぇ、きみもあっちに行こうよ。おいしいカボチャのクッキーくれるんだ!」

かぼちゃのクッキー!
エルは真っ黒の目をきらきらさせながら、その子供たちの後についていきました。


コンコンコン

ガチャッ

「Trick or Treat!!!」

IMG_000366.jpg
家主が扉を開けるなり、子供たちは元気一杯にそう叫びました。エルは去年その言葉を覚えたのですが、まだうまく喋れない舌で、わくわくしながら一緒に言ってみました。

「わぁ!驚いたー!今度は、おばけと悪魔と…それから、きつねの子かな?可愛いなぁ」
「お菓子くれなきゃ、いたずらだぞー!」
「こちょこちょだよー!」
「…だよー」

IMG_000367.jpg
「ははは、わぁ、大変だ!ちょっと待っててね………はいっ、僕の母さんが焼いたクッキーだよ」

そう言って、その家の男の人は去年と変わらない笑顔でクッキーを渡してくれました。エルは茶色の前足でそぉっと受け取ります。小さな袋は重みがあって、クッキーがいっぱい入っているのだとわかり、エルの胸は嬉しさではちきれそうになりました。

「ありがとー!」

男の人に見送られながら、子供たちは次の目的地へ。エルも、ひとつめの「戦利品」を大事に胸に抱えて、二本の後足を器用に動かしながら、町中駆け回ったのでした。


「ワタリ!」

両前足いっぱいにお菓子を抱え、フラフラと危なっかしく町を出たエルの前に、今年もやっぱりワタリが迎えに来て立っていました。

「おかえり、エル。今年も戦利品が山のようだ」

人間みたいに後足で歩けるワタリは、エルの戦利品をほとんど持ってくれました。エルは、最初にもらったクッキーをしっかりと前足で持ちます。

「ワタリ、今年もクッキーもらいました。あと、あのキャンディーも。チョコレートもいっぱいです。おうちに着いたら山分けです」
「ほっほっほ…ありがとう、エル。とても楽しみだね」

ハロウィンの夜は、月明かりで明るい山道をのんびりゆっくり、お菓子を抱えたきつねとこぎつねが登っていくのでした。



おしまい。

| イラスト | 23:52 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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