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連想妄想ゲーム・番外編

今夜は連想妄想ゲーム番外編です。
まったりとお楽しみ下さい。


<遊び方>
・写真を一枚選びます。
・そこからテキトーな妄想を膨らませます。
・そしてテキトーに妄想文を作ります。
・番外編なので遊び方もテキトーです。


『夜崎さんの解答です』





↓続きを読むところからどうぞ↓


小気味良いシャッターの音が静かなビルの屋上で鳴る。
僕は黙ってカメラを下ろした。すると、僕が写真を撮る間、隣で退屈そうに落下防止の柵に寄り掛かっていた竜崎が、ポツリと尋ねてきた。

「そんなもの撮ってどうするんですか?」

カメラを持つ左手をだらりと下げる。すると、その手に繋がれた銀色の鎖がチャリ、と音を立てた。

「ずいぶんな言い方だな」

「正直なんです、私」

「無神経の間違いじゃないの」

僕らは、捜査の合間、外の空気を吸いに屋上に出ていた。
というより、僕が誘ったんだ。夕日が綺麗だから、屋上に見に行こう、と。
デスクの上に資料撮影用のデジカメがあったから、ついそれも一緒に持って行った。
竜崎はというと、それを見て変な顔をしただけだった。

「夕焼けが好きなんだよ」

竜崎が何か言うかもしれないと待って、でも何も言わないので、僕はまたカメラを持ち上げ、構える。
夕焼け空は、さっきよりほんの少し、暗くなったように見えた。

「撮らないんですか?」

シャッターを切らずに、再びカメラを下げた僕を見て、いかにもどうでもよさそうに竜崎が聞いてきた。思わず、ため息をついてしまう。けれど、竜崎はそんな僕の様子など意に介さない。

「いいよ。もう撮ったから」

「一枚だけですよ?」

「熱心になるほど好きじゃないんだ」

「夕焼けを見に行こうと言ったのは月くんですよ」

「そうだけど…あ、もしかして、嫌味?」

PCに向かっていたところを、半ば強引につき合わせたから。
竜崎は、肯定とも否定ともとれるような、曖昧な顔をしていた。
おまけに、いかにもつまらないという態度全開で、ますます手摺りに体重を掛けたりしている。
それでも、無理やり鎖を引っ張って戻ろうとはしなかった。

静寂。

空が、橙色から紺色へ音もなく色を変えるのを、僕はただじっと見ていた。
人はみな、夕暮れ時に何を思うのだろう。
どこかへ帰ろうと思うのか。
それとも、どこへも帰りたくないと、そう思うのか…。

「ただ、いたいだけなんだ、この時間に」

カメラを持つ手はもう下げられたまま。

「ずっと…」

どうしてかは、わからないけど。
夜も朝も来ない、永遠に寂しい色をしたままのこの時間に。

「………」

竜崎は黙って僕を見ていた。
すると、いきなり鎖を強く引かれた。カメラが手の中で滑り、慌てて腰をかがめて寸でのところで拾う。

「竜崎!危ないだろ、いきなり…ちょっと、引っ張るなよ、帰るのか?!」

「帰りますよお腹空きました」

ひとりドタバタとする僕に構わず、竜崎はどんどん階段の方へ戻っていく。
まったく、つい今まで大人しくしてたのに…しかも、腹が減ったからって…僕のシリアスな空気をどうしてくれるんだよ。
それでも、僕は何故か、心のどこかでホッとしていた。
竜崎の「帰りますよ」という言葉に、ほんの僅かに、胸の奥がじんとしたんだ。

どうしてなのかは…
やっぱり、わからないけれど。



おわり。
テキトーすぎると思います!

| 妄想文・SS | 22:32 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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