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金曜妄想劇場~裸足の王様~

たん!

えるたん「何でしょう?」

好きです!私と一緒に、ひとつ屋根の下に並んで寝転びながら、一晩中山手線ゲームしてくれませんか?!

えるたん「お断りします」

バタン


さて、Lが出て行ってしまったので、ひとり寂しく更新しますよ。
このところ、何と言いますか…私のスケジュールはとにかくすごくてですね…。先週末にビックウェーブが来たと思ったら、今週末にも再びデカイ波がやってくるんですよね。しかも、思っていたよりも波の高さがハンパなさそうで、今からキョドりまくってます。誰か!倒れる前から担架用意しといて!
波に乗ってるときは(流されているとも言う)いけるとこまで乗ってみた方がいいのだと思います。そのおかげで、昨日もすげぇ所に流れ着けました。ここ、なんて、パラダイス?!

…さっきから私事ばかりで恐縮ですが、Lたんが帰ってこないのでこんなものです。ああ、そのうち帰ってきますよ…お腹が空いたらね☆(猫か)
てなわけで、帰ってくるまで短い妄想文でも書いてみようと思います。


思いついたから書いておきますよッ!今度の火曜日…(がダメなら金曜日)絵チャ第二段始動!詳細は後日。


『裸足の王様』


僕らの家、ワイミーズハウスには、裸足の王様がいる。


それは、本当にごく稀にしか姿を見せない、幻の珍獣のような王様だ。
ジーンズのポケットに両手を突っ込み、背中も脚も曲がり放題のだらしない姿勢で、ハウスの中を悠々と闊歩する。
そして、足元はどこで見かけても、たとえ屋外であっても、決まって裸足だった。

僕らは裸足でいることを許されない。
僕なんかは、裸足でいると気持ちがいいから、しょっちゅう教師の目を盗んでは靴下を放り投げていた。でも、すぐに目ざとく発見されて、注意される。「裸足は危ない」んだそうだ。当たり前だろ、そんなの。
守るものがない裸足は、時に下に落ちている危険物によって傷つけられる可能性が高い。画鋲とか、とがった石とか。僕に言わせれば、そんな物に自分で注意できないような奴が、容易に裸足になるべきではない。もしくは、ちょっとくらい傷つけられたくらいでヘコたれてしまうような奴も。
裸足は気持ちがいい。その開放感は、裸足の奴にしかわからない。多少のリスクを負ってでも開放感を選ぶような根性のある奴しか、裸足になるべきではないと思う。

だから、このしょうもない理由で裸足を禁じ続ける集団の中、どこまでも自由に裸足で歩き回る王様は、僕の憧れでもあり羨望の対象でもあった。


「いーよなぁ!エルばっかり、裸足で歩き回れてさぁ~」

僕が、ソファーの上で脚をバタつかせながらそう言うと、斜向かいの一人掛けにちょこんと座っている裸足の王様が、元々丸い目をさらに丸くしてこっちを見てきた。

「メロも裸足になればいいじゃないですか」

無邪気にそう言う王様のことを、半眼で睨む。

「フン。知ってるだろ~?大人はみんな、裸足は危ないっていってさせてくれないんだよ。ったく、いいガキ扱いだよな?!」
「メロは、先生方の言い分に同意しないんですか」
「あったりまえだろ?!『ケガしたら危ない』なんてさ、そんなの、自分で注意すれば問題ないじゃんか。自分の足なんだし、自分で面倒くらい見れる」

すると、裸足の王様は再び僕から目の前のドーナッツの皿に視線を戻した。色とりどりのチョコレートで飾られたドーナッツのひとつを摘み上げると、そのまま口元に運んでガブリと齧りつく。
そして、モゴモゴとドーナッツを頬張りながら、王様はこう仰せられた。

「ならば、メロの好きにすればいいではありませんか。誰に何を言われても、裸足でいればいいです。違いますか?」

僕はすっかり舞い上がって、さっそくいい加減に履いていた靴下をソファーの後ろに放り投げた。
それから、おやつを食べ終わった王様の後にくっついて、ハウスの敷地内を歩き回った。王様は僕がついてきても追い払うこともなく、あちこちの部屋に入って蔵書を検分したり調べものをしたりおやつをかっぱらったり必要な会話をしたりした。そして、やっぱり裸足のまま、芝生の生い茂る明るい庭にも出た。
王様は「野生に還ったようでしょう」と僕に一言だけ言い、木陰でごろりと寝転がって昼寝をした。
僕は、王様の寝顔があまりに気持ち良さそうで、土に汚れた足の裏が少しだけかっこよく思えたから、一緒になってごろりと横になった。


やっぱり裸足は最高だ!ほら、こんなにも気持ちがいい。それに、この堂々とした姿を見ろ!大人たちの言うなりになるしかないガキ共の中で、僕だけが自分を貫いているんだ。
そら、ニアの奴が驚いた顔で僕の裸足を見ている。自分を出さないお前になんか、この開放感がわかるものか。
廊下ですれ違うみんなが僕を見ている!ああ、これだ。これが、裸足の王様の気分なんだ。今、僕はあのエルと同じように、王様然とした姿で悠々と闊歩しているというわけだ。最高だ!
ほら、見ろよ、あのロジャーの眉をひそめた顔!僕はもう大人の言いなりになんか…

…ん?眉をひそめた…?

「メロ…何ていうことをしているのかね…」

ロジャーが心底呆れた、とでも言いたそうな声で呻くのと同時に、僕が通ってきた廊下の後方で、掃除当番の女性教師が金切り声を上げた。

「メロッ!!あなたなのね?!まぁ、こんなに泥のついた足で歩き回って…!せっかく拭いた廊下が泥だらけじゃないの!裸足で歩き回るなんて…しかも、そのまま外にまで出るなんて、あなた前代未聞よ?!」

……どうやら、その教師は、ハウス中を泥だらけの足で歩き回った人間の後を追って、ずっと掃除をしていたらしい。その結果、巡り巡って僕に辿り着いたみたいだが…はっきり言おう。僕は、そんなに歩き回ってない!

「ほら、さっさと足の裏を拭く!まったく、これだからあなたたちの自由にさせるのにも、限度があるって言うんですよ!」

僕の王様気分は音を立てて崩れ去った。変わりに、どうにもならない気恥ずかしさと苦い後悔が胸を占めた。
ああ…下らないことに拘るんじゃなかった。自分を貫いた結果がこれじゃ、間抜けすぎて反論もできない…。

無頓着な王様になるためには…もとい、エルの真似をするためには、僕にはまだまだ心構えが足りないようだった。



おわり。

| 妄想文・SS | 23:43 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

☆拍手のお返事です☆
>>ふゆさんへ
あははは!ふゆさん、すごい体力だ!一晩中登ったら、富士山だって登頂できちゃうのでは?!Lにそんな体力があるだろうか…。
およよ…ご存知だったのですね☆ありがとうございます!叫んで走り回らないように気をつけます!
フフフ…じゃあ…今度は引きずり込んでやるぞ~?!

| 夜崎 | 2008/05/17 01:45 | URL | ≫ EDIT

どぉ~~~んっ
火曜日っ;;
その日はテスト1日前でぇぇ~~~~
(ガックシ

出来れば金曜日を希望しますっ!(死

| エルダ | 2008/05/17 20:51 | URL |

>>エルダさんへ
まぁっ!テスト一日前ですか~!!それは大変な時です…(汗)しかし、夜崎は金曜日がどうも無理なようなので…、今回は火曜日開催にさせて頂きたいと思います。すみません!
気にかけてくださってありがとうございます☆

| 夜崎 | 2008/05/18 21:32 | URL | ≫ EDIT

☆拍手のお返事です☆
>>Yukitoんちゃいへ
今から、ってことは、これ家から…早朝だー!!!
おトイレは行けたようで何よりwww

| 夜崎 | 2008/05/18 21:35 | URL | ≫ EDIT















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