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今年はウサギ年なので

こんな年賀状を作成してみました。

usagidosi.jpg
※クリックで大きくなります

続きを読むところに小物語を。


【小物語】

ある竹林に、二羽のウサギが住んでいました。
本来、ウサギは捕食される生き物ですが、この二羽は普通のウサギに比べて随分と頭が良かったので、竹林周辺に住む肉食動物たちからも一目置かれていました。
そんな二羽は、ある日、キツネの親分に変身術を教えてもらいます。
二羽はすぐに術を習得し、完璧に人間の子供と同じ姿に変身できるようになりました。
二羽は大喜びで、さっそく竹林の外れにある、人間が営む茶屋へ向かいました。
二羽の夢は、この茶屋で売られているお団子を食べることだったのです。
ウサギの身では売ってもらえなくても、人間の姿なら売ってもらえるはず。
けれど二羽は、生憎とお金を持っていません。
それならばと、二羽は諦めることなく、すぐさま次の手を打ちました。
人間の姿で竹林を走り回り、両腕一杯に集めた竹の枝で丈夫な籠をいくつも編み上げました。
そして、それを茶屋の横に並べて置き、側にしゃがんでじっと待ちました。
すると、茶屋に寄った旅人達が、次々と籠を買ってくれるではありませんか。
子供二人が雪道で商売をしているのを不憫に思ったのかもしれません。
お金の価値がわからず、すこぶる安く値段をつけたからかもしれません。
とにかく二羽の籠は完売し、お団子を二本買えるだけのお金が手に入りました。
赤い目の一羽が紅葉の手に小銭を握り締め、黒い目の一羽がもう片方の手を引いて、いよいよお団子を買いに行きます。
店に入って、忙しく立ち回る女将さんに黒い目の一羽がさっそく声をかけます。
「おだんごくださいな」
立ち止まって振り向いた女将さんは、この寒いのに薄物一枚で裸足の子供が二人、じっと自分を見つめているのを見てぎょっとしました。
しかも、よくよく見ると、この間まで店の横で籠を売っていた子供達です。
きっと家が貧しくて小遣い稼ぎをしているのだろう。
女将さんはその時そう思っていたので、子供たちが件の小遣いを握り締めて自分の団子を買いに来たという事実に、込み上げる笑いをかみ殺さずにはいられませんでした。
「いくついるんだい」
笑顔でそう聞くと、
「ふたくし」
と答えながら、子供は指を三本立てました。
そして、慌てて一本引っ込めました。
可愛らしい子供の仕草に、笑みを絶やさないまま女将さんは頷きます。
そして奥へ引っ込むと、すぐに皿に二本の団子を乗せて戻ってきました。
二人の子供の目は同時に団子の皿に釘付けになりました。
「お金はあるかい?」
すると、今まで黒い目の子供の後ろに隠れていた赤い目の子供が、おずおずと小さな握りこぶしを差し出します。
こぶしが開くと、ふっくらした掌にちょうど団子二串分のお金が乗っていました。
「毎度あり」
女将さんはそう言うと黒い目の子供に団子の更を持たせ、赤い目の子供から小銭を受け取りました。
「寒いだろうから、奥でおあがりよ」
そう言って、女将さんは奥の座敷を手で示します。そこには、二羽が初めて目にする『火鉢』が置いてあって、中ではいかにも暖かそうな真っ赤な炭がぱちぱちと燃えていました。
「…………」
しかし、子供達は一向に火鉢に近づこうとしません。それどころか、怖がってさえいるようです。
「どうしたんだい?」
ウサギである二羽が火を怖がるのは当然なのですが、女将さんにそんな事情はわかりません。
黒い目の一羽は意を決すると、背中に赤い目の一羽を庇いながら、
「すみません。せっかくなんですけど、そとでたべてもいいでしょうか。おさらをもっていったりしませんから」
女将さんは首を傾げましたが、了承してくれました。
店を出て、雪原を手を繋いで走っていく子供達を、女将さんはなんとなく見送っていました。
すると、だいぶ離れたところで立ち止まって雪の上に腰を下ろした二人の黒髪から、ぴょこんと白いものが飛び出しました。
目を凝らしてよく見ると……どうやら、それはウサギの耳のようです。
ふかふかの白い耳は、風に吹かれてるわけでもなく、ぴくぴくと動いています。
(なーるほど。あの子達、ウサギだったってわけか)
女将さんが見ているとも知らず、子供達はお団子を一串ずつ持って齧り付きました。
(ウサギが人間に化けるとは知らなかったけど……)
人間に化けてまで自分の団子を食べたかったのかと思うと、女将さんはウサギたちを怒る気にもなれず、それどころか嬉しさが胸に込み上げて目頭が熱くなるのでした。
(また稼いで食べにおいでよ)
ウサギたちは耳が出てしまっている事など気づかない様子で、一串の団子をゆっくり時間をかけて幸せそうに食べています。
教えてもらったのはキツネの変身術なので、ウサギの身では完全に姿を変えることはできず、時間が経つと白くてふかふかの耳としっぽだけが出てしまうことに二羽が気づくのは、女将さんにお皿を返してほっぺを赤くしながら「ごちそうさま」を言う時なのでした。


おしまい。




全然小じゃないし……

| イラスト | 03:34 | comments:2 | trackbacks(-) | TOP↑

COMMENT

☆拍手のお返事です☆
>>呪音ちゃんへ
拍手ありがとうございます!!!
こちらこそ、めちゃくた可愛い年賀状ありがとうございました!(´∀`*)
あまりの可愛さに正月から奇声を上げたんでした……。

最初は、ウサギが二羽変身しとるんです、的な解説をつけようと思ってたのに、書いてるうちにどんどんあれもこれも書かなきゃと思ってどんどん長くなりました。誰も止めてくれないので。うさうさ!
あ、そうそう、着物のことは書ききれなかったんですよ~。
二羽は変身術を学ぶ時、キツネの親分に「本物の人間を参考にしろ」と言われたんですね。で、店の人間に不審がられないようにと、二羽は人里へ出た時ちょうど目の前にいた男女の子供を参考にしたんです。
……だからBうさは女の子の着物なですね~。
ってまあ、絵の方が当然先にできてるので後付けもいいところ☆

……そのための籠だったのか!!

今年もがっちりよろしくお願いします(*´ω`*)

| 夜崎 | 2011/01/25 01:23 | URL | ≫ EDIT

☆拍手のお返事です☆
>>若子さんへ
拍手ありがとうございました!
LBはどんな話にしても最高の萌えを与えてくれますねぇ。
LにはB、BにはLがいてくれることに感謝して萌えつつ新年もLB一生愛す!

| 夜崎 | 2011/01/25 01:28 | URL | ≫ EDIT















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