連載というこで、連続投稿です!
年内に終わりますように……っ
↓ロンドン出発~いよいよツアー開始まで
「ウィンチェスター旅行記 その1」今回は、大聖堂の見学にスポットを当てております。
写真をいっぱい撮りましたので、その中から厳選したものを掲載してます。
……こ、これでも厳選しました……。
大量に写真がありますので、文章は少ないです。写真の解説を淡々としております。
この記事をご覧いただいてるみなさまに、少しでも「自分で大聖堂内を歩き回っている」という感覚を抱いてもらえれば幸いです。
それではどうぞ!
大聖堂では入場料が必要です。
4人分を支払い、パムに大聖堂のパンフレットを貰います。
ちゃんと日本語版があるんですよ。
それから、大聖堂の詳しい歴史は
Wikiなどを参照していただいた方が、
私の説明より確実です。よろしくお願いします。
扉をくぐると、大きなクリスマスツリーと、もっと大きなステンドグラスがお出迎え。

こちらのステンドグラスは、内戦が起こった時に議会軍により壊されてしまったそうですが、砕けたガラス片を大事に隠し持っていた市民達の手により、今の姿に造り直されたそうです。
そのため、このステンドグラスに絵はありません。色ガラスがばらばらの模様を描いてるだけです。

それでもこんなに美しく、圧倒される。
赤い色ガラスは、元々は一箇所だけに使われていたのだそう。
ウィンチェスターの人たちはこの大聖堂を愛していたのかと聞くと、パムは大きく頷いてくれました。
建てられた当時はイギリスで一番大きかったこの大聖堂。
殉教者が巡る身廊もとてもとても長い。

150Mはあるってパムが言ってたかな…
廊の真ん中に上向きの鏡が据えられていたので覗きこんでみると、天井がこんな感じに映しこまれる。

船底を模しているそう。
なるほど。

内陣の中から。

心が洗われるような光ですね。
…さすがにこの瞬間だけは、は365日煩悩まみれの妄想癖のある私の心だって洗われたことと思います。
大聖堂内部は十字架型の造りになっています。
十字架の下(西)から入って、北側の身廊を渡り、奥(東)へ行って祈りを捧げ、南側の身廊を通って出ます。
北と南の壁側には埋葬者の碑がずらりと並び、その上には美しいステンドグラスが端から端まで続いています。


ここのステンドグラスは、光の差し込み方がやわらかい気がする。
ロンドン滞在中、ウェストミンスター大聖堂という有名所も訪れたんですけど、私は断然ウィンチェスター大聖堂が好きです。
同じ「大聖堂」であっても、ステンドグラスも身廊も祭壇も彫像も天井も何もかもが私好み。柱一柱までいい感じ。ウィーンのシュテファン寺院も良かったけど、ずっと訪れ続けたいと思うのはウィンチェスター大聖堂。
早い話が気に入ったんですね。
パムの熱心な説明を紗っちゃんの要約されたわかりやすい通訳で聞きながら(頭に残せたかどうかは別ですが)奥の方へ。北に突き出た翼廊には象徴的な円形のステンドグラスがあるはずなのですが、屋内からは天井部分を覆われていて見れないようになってました。

天井が落ちてきたことがあるそうな。
さらに、ここから地下へ降りることができます。
ウィンチェスターは海抜が低く、特に大聖堂の地盤はゆるかったので、かつて崩壊の危機に晒されたことがあったそうです。

地下にはこんな場所が。
殉教者たちが歩き回って祈りを捧げる場所…のはず←
海抜の低さのせいで水害の被害がひどく、ひどい時にはこのぽつんと立ってる人物像の胸まで水位が上がる時があったそう。水が引くと、胸の前の手の皿の中に水が溜まるのですって。
そんな大聖堂の危機を救ったのがたったひとりのダイバーだと言うから驚きです。
詳しくはWiki参照。
祭壇が見えてきました。

象徴的な一枚!
この辺りで、一時間に一回のお祈りの時間になり、我々もしばし沈黙して祈りを捧げることに。
【パンフレットに載ってた祈りの言葉より抜粋】
全能の神よ
我々はこの神聖なる場所に
愛する者の心配事と希望をもってやってきました
我々の祈りのことばをお聞き下さい
どうぞ我々を癒し、導き、
力を与えてください

戦争で、大聖堂は実に多くの箇所を傷つけられ、壊されました。
この彫像もあちこち壊されたそうです。壊してはいけないものを壊してしまう…戦争は恐ろしいです。
パムの説明を聞くたびにぷりぷり怒り出す一行。
一方で…

「あんなところに宝箱みたいのが!」
「あれは棺だってさ」
「!!」
ずいぶん頑張って置いたなぁ。
こういう宝箱配置で『大神』思い出した人は、私と同じくはぐれ珠捜しすぎの人ですよ。

可愛い石畳の模様。


美しい彫像たち。

【うろ覚え解説】
「自分が死んだら聖堂の外に埋めてくれ」と訴えたのに、死後勝手に聖堂内に埋めかえられたからといって激怒し、その日から40日間も雨を降らせ続け人々を困らせたとされる人の墓碑。割れたタマゴを元に戻したという逸話もあることから、タマゴの殻がモチーフにある。
気になった人はググら……なくてもいいです。
☆☆☆☆☆
大聖堂見学もいよいよ後半。ぐるりと回って南の翼廊へ。
ここには、個人的に祈りを捧げたい人のための小さい礼拝堂もいくつかあります。それらが個性的でなかなか面白い。


青い十字架?


美しい金細工の祭壇に



三方を囲むステンドグラス。

こんな天然の木が祭壇の礼拝堂もありました。庶民的?
南翼廊からは二階に上がる事ができて、そこには書庫やウィンチェスター聖書などを見ることが出来るギャラリーがあります。(撮影不可)
聖書は、最初の方は文字に色をつけたり、青や金をふんだんに使った美しい極彩色の挿絵をしたりしてたのですが……途中でお金がなくなったそうで、ある頁からはぱったりと質素な挿絵に変わってました。その落差は思わず苦笑いを誘うほどです!
さてさて、南の身廊を抜けるといよいよ出口。
その前に、お土産を売ってる人がいたので拝見。
……あっ?!

聖書のように、凝った装飾を施されたLBが!
ベストな配置に思わず撮影。
パムと紗っちゃんのおかげで大聖堂を堪能できました。
11時に鐘がなるという話を聞いたのですが、鳴らなかったみたいなので、いったん大聖堂を出て他の場所を見学に行くことに。
また後で会おうぜ。
続く。